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『UNIXという考え方』を読んだ

2024年1月19日

tags: OS tech

UNIXについての設計思想や教義が紹介されている本を読んだ。

UNIXがどのような思想で開発されているのかを定理を示しながら追っていく本書は、出版年から少し時間が経ったものの、現代のソフトウェア開発に活かすことができるエッセンスが散りばめられていた。

例えば、『定理2:一つのプログラムには一つのことをうまくやらせる』は、関数やクラスを書く際にも意識できる。 『スモール・イズ・ビューティフル』を良しとするUNIXは小さなプログラムの集合によって設計され、一つのプログラムを多機能化せずに一つの機能を確実に遂行させることで柔軟性や拡張性を担保している。

それは『定理4:効率より移植性』にも繋がる。多機能化による効率よりモジュラーなプログラムを実装することで移植性を求める。 この定理4はソフトウェア開発に限らず、ツール選定にも役立つ思考だと思う。

例えば、メモや日記をストックする用途に多機能なノートアプリケーションやプラットフォームを選択せずに、Obsidianなどによるmdファイルの管理を選ぶことで依存が減り、長い期間において異なるソフトウェアやデバイスへの移植性が担保される。

本書は全ての定理が現代の開発に迎合するかは不明瞭だが、活かせる定理をピックアップしていく姿勢で読むと学びがあると感じた。

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