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『自動起床装置』を読んだ感想の箇条書き

2024年5月26日

tags: literature

アラームの登場で人間の起床がより機械的なものになっていたが、昔はきっともっと自然に目覚めていたのかもしれない

定刻に起きる必要に迫られた現代人が機械的に起きないためには、聡のような起こし屋が必要

彼の存在は機械的な起床習慣が普及された現代において、自然な目覚めを与えてくれる貴重なもの

しかし、自動起床装置の導入によってそれすらも奪われ、睡眠と起床はよりシステマチックなものになってしまった

起きる時間がよりしっかり決まっていてアラームを使用する生活は、現代でも自動起床装置的である

朝がゆっくりだと特に定刻に起きなくてはいけない焦燥感もなく、より目覚めは自然なものとなる

聡は起床というものに対して、そうした現代的な眠りと起床の差がグラデーションではない状態に問題意識を持っていた

地獄への道は善意で舗装されているように、自動起床装置やアラーム、または世の中のより便利で機械的なものは、利便性を訴求し、より親しみやすいような造りとなっていることが多い

そしてそれに適応し、慣れるてしまうことは利便性を獲得することと引き換えに、何かもっと自然的な感覚や体験を失うことになる

それは人間が自然な目覚めによる生活を失うのと同じ