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所有や蓄積について

2023年10月3日

tags: lifehack essay

生活必需品を除き、物質的な所有や蓄積には関心が薄い方だ。何か物質的なものをコレクションしたりする趣味はない。

そうした蓄積はそっくり失う脆弱性がある。電子機器やディスク、書籍にしても長い年月を所有する場合、適切な環境が必要だ。そうした環境を整えてまで、長く所有していたいと思える対象はあまりない。

唯一、巨大な本棚とそれを許すスペースがあるならば今まで購入した書籍を並べるのもいいかもしれないと思うくらいだ。しかしそれはマストな欲でもない。

物質的なコレクションではなく、デジタルデータとしてコンテンツをNASなどに蓄積していきたいというと、そういうわけでもない。大抵は見返すことがないことを知っているし、必要になればネットからアクセスできるものが多い。

そのアクセス容易性や再度購入しなくてもいいという金銭的便益を考えても、然程コンテンツを蓄積していく気は起きない。

関心があるのは、自分が触れた作品やカルチャー、行った場所や考えたことを記録して蓄積していく行為かもしれない。

それはパーソナライズされた唯一性や希少性のある情報であり、自らの足跡はネットからいつでもアクセスできるものではない。

そしてそうした情報はある程度蓄積されると、後から解析や検索ができるデータベースになる。それは自己理解を助けたり、自らの考え方の癖に気付いたりと有益となる。

こうしたライフログ的な蓄積において、おすすめなのはmdファイルによるシンプルなテキスト管理だ。それらはメタデータを多く紐づけておくことで、強力な検索プールとなり、ファイルのためプログラムから操作しやすい。

何かしらのwebサービスやプラットフォームに記録をしていく場合は、エクスポート機能があるものが望ましい。

所有と蓄積について書いてみた。しかし実際はそうした記録すらも不要とも考える。何も記録せず、蓄積しないというのもとても身軽で良い。